世界一周経験者が選ぶ、死ぬまでに1度は訪れたいおすすめの海外旅行先
2015年から2016年にかけて、10ヶ月間世界一周をし、これまでに訪れたのは30カ国70都市を超える。今までの旅を振り返り、『ぼくが本当に行って良かった、そして、「これは是非おすすめしたい」と思える海外旅行の行き先』をベタから秘境まで地域別に分けて紹介しようと思う。
アジア
日本から近く、物価も安いので旅行者も多い。現地の人の温かさと親近感の湧く街並みにハマってしまうのだろう。
魅惑の遺跡群「アンコールワット」(カンボジア)
言わずと知れた観光スポット、アンコールワット。カンボジアのシェムリアップ州に位置する。早朝と日中では違った美しさで、遺跡にあまり興味のないぼくでも感動した。トゥクトゥクに揺られながら遺跡郡を周遊するのはまさに旅情緒があふれていて良い思い出である。
シェムリアップ中心街はホテルやゲストハウスが多く、世界各国多くの旅行者でにぎわっている。日本からはツアーで参加するのが一般的だが、費用を節約し、よりエキサイティングな旅にしたいなら現地で出会ったバックパッカーたちとトゥクトゥクをチャーターして遺跡群を観光するのも良いだろう。さらに刺激を求めなら、タイ→カンボジア→ベトナム→ラオス→タイの周遊コースが短期間で比較的簡単にバックパッカー気分を味わえる点で魅力的ではないだろうか。
アンコールワット遺跡郡について詳しく知りたい方はこちら
夜空に浮かぶ提燈「コムローイ祭り」(タイ)
タイの北部都市チェンマイで行われるランタン祭りである。ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のモデルとして有名だろう。正直この絶景に関しては、多くを語る必要がない。ぜひ1度自分の五感で感じてほしい。
個人的には、チェンマイ市街の雰囲気も気に入っている。1日数百円で借りられるレンタサイクルやレンタルバイクを利用して観光してみてはどうだろうか。
チケットは日本のツアー会社から申し込むのが一般的。基本的にグループ旅行者が多いが、チェンマイにいくつか日本人ゲストハウスがあるので、現地で一緒に行く仲間を見つけるのは難しくない。
コムローイ祭りについて詳しく知りたい方はこちら
「カワサン滝」でイカダツアー(フィリピン)
引用:http://www.cebupia.com/detail/67/
引用:https://tabitatsu.jp/tour/1784
フィリピン・セブの郊外モアルボアルに位置するカワサン滝。エメラルドグリーンの川は旅行者ばかりでなく、現地の人にも人気だ。イカダで滝壺に向かうアクティビティは最高にエキサイティングである。
フィリピン人は人懐っこく親切な人が多いので、セブ市街だけでなく田舎の文化に触れてみるのもいいだろう。また、モアルボアルはウミガメと泳げる綺麗なビーチリゾートとしても有名である。夕日を見ながら海沿いで飲むビールは言うまでもなく、美味い。グループで東南アジアに旅行するなら、セブ島がぼくのおすすめの1つだ。
秘境リゾート「オランゴ島」で贅沢な休息を(フィリピン)
オランゴ島はセブの離島の1つ。セブ空港があるマクタン島からボートでわずか20〜30分で到着する。トライシクルという現地の乗り物で島を走ると、現地の子供達がもの珍しそうに手を振ってくる姿が印象的だ。それくらい旅行者の少ない場所なのだが、リゾート型のコテージもあり、安価でリゾート気分を味わえるのでかなりおすすめ。
上のカワサン滝や、他にも今回は紹介していないボホール島やオスロブなど、セブ島には魅力的なスポットがたくさんあり、とても満足だった。
北米
2016年1月から1ヶ月半かけて、長距離バスでアメリカ・カナダを横断したが、大自然を全く見れていない(もったいない)。だから、実際には行っていないが行けなかったところは【番外編】という形で紹介している(超行きたい)。
※アメリカは都市名or州名で記載。
世界の流行発信地「マンハッタン」(ニューヨーク)
正直「テレビとか映画で何回も見てるし想像つくわ」と斜に構えていたが、それでも圧倒されるスケール感だった。田舎の情景も好きだが、"最先端"を感じれるのもやっぱり幸せである。
朝先着順で劇場前に並んだり夕方に行われる抽選に当たれば、ブロードウェイミュージカルが格安で観れる。ぼくはFinding Neverlandを観たが、ピーターパンの心情の変化や、演出が織りなす世界観にただただ感動した。
Broadway RUSH and Ticket Lottery Schedule and Daily Planner
「カジノ」で億万長者を夢見る(ラスベガス)
何もかもがまさに「圧巻」の一言。人々の熱気がものすごかった。日本からのアクセスも容易で、1人でもグループでも楽しめる場所である。
毎日いろんな場所で行われる無料のショーは無料とは思えない素晴らしさで、財布が軽くなったワタシの心を癒してくれた(負けた)。
【番外編】イエローナイフ(カナダ)
死ぬまでに1度は見たいものの中に「オーロラ」がある人は多いのではないだろうか。1人でオーロラを見に行く気にならなかったので今回の世界一周時には行けなかったが、必ず訪れたい場所の1つである。
【番外編】ザ・ウェーブ(アリゾナ州)
「1日20人まで」の制限が、より見たい欲望を掻き立てる。日本からのアクセスは比較的難易度が高いが、死ぬまでに必ず見てみたい。
南米
自然系の見所がたくさんある南米。他の大陸とはスケールが全く違う。地球の壮大さを体感し、南米特有のエキゾチックな雰囲気にハマる人は多い。
世界一の星空「アタカマ砂漠」(チリ)
標高約2500mに位置し、世界で最も雨が降らないアタカマ砂漠。それが星空を「世界一綺麗な星空」を観れる理由である。アタカマ砂漠自体はかなり大きく、チリ、ボリビア、アルゼンチン、ペルーにまたがるが、チリの砂漠の街であるサンペドロデアタカマを拠点にすれば良いだろう。
現地で簡単に星空ツアーを申し込むこともできるが、ぼくはレンタサイクルで地図にもない道を進み、世界一の星空を独り占めしているような贅沢なひと時を体験できた。冒険のような旅に、心が踊らないわけがない。
King of 絶景「ウユニ塩湖」(ボリビア)
世界一周をする前に「ウユニ塩湖 世界一の「奇跡」と呼ばれた絶景」という本を読んで、必ず行こうと決めた場所。ウユニ塩湖を良いと思わない人はいないのではないか、と思えるくらいの絶景だった。あまりにも日本人が多いことと、鏡張りを見るにはシーズンを選ぶという短所もあるが、死ぬまでに訪れるべきスポットには変わりない。
日本からのツアーも多いが、正直高額である。時間が許すならば、長距離バスで行くこともできる。ネット上では「バスは揺れすぎてかなりしんどい」等の意見があるが、南米のバスはスピード制限もあり座席も広々しているので、多少の覚悟さえあれば問題ない。
アタカマ砂漠やマチュピチュも長距離バスで行ける(乗り継ぎあり)ので大学の卒業旅行などにおすすめである。
インカの失われた都市「マチュピチュ」(ペルー)
標高2400mの山間に存在する空中都市。400年以上にわたって誰の目にも触れられることなく残存し、1911年にアメリカの歴史学者が発見して以降さまざまな研究がなされてきたが未だに多くが謎めいている。もうこれだけで奥の深さを伺える。
俯瞰した景色も素晴らしいが、ガイドブック片手にインカ帝国の人々の暮らしの跡を巡るのは最高にわくわくする。ある程度の基礎知識をつけてから行くと更に楽しめるだろう。
それまで地球の歩き方に興味がなかったが、世界遺産 マチュピチュ完全ガイドはとても役立った。
「ギアナ高地ロライマ山」をトレッキング(ベネズエラ)
ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの3つの国境にまたがるテーブルマウンテン。ディズニー映画の「カールじいさんの空飛ぶ家 」のモデルとも言われている。
"軍艦"とも形容される1000m近く切り出した壁を越えると、地平線を眺められる絶好のスポットとなり、すがすがしい気持ちでいっぱいだった。テント泊をしながら6日間かけてトレッキングする体験は一生の思い出である。日本からはあまりにも遠いが、南米まで行ってしまえば足を運ぶ価値は十分ある。登山コースは比較的険しくないので、多くの人におすすめできるだろう。
現在、ベネズエラは経済が不安定であり治安も悪い。もし行かれる方がいれば細心の注意を払ってほしい。正直、今はオススメしない。
美しさに圧倒される「レンソイス・マラニャンセス」(ブラジル)
引用:https://retrip.jp/articles/612/
「ウユニ塩湖の次の絶景はレンソイス」と最近注目を集めているレンソイス・マラニャンセス国立公園。ブラジルのサンルイスという町が拠点だ。広大な白い砂漠に雨水が溜まり、美しい景色を演出する。泳げるほどの深さの"水たまり"には魚が出現し、乾季になればいなくなるというから不思議である。
近郊の町バヘリーニャスからの道中は道が悪く、かなりスリリングでそれもまた旅をおもしろくさせる。
ヨーロッパ
ヨーロッパの魅力は、美しい曲線美がなす建造物ではないだろうか。ぼくは多くを観光したわけではないが、もう一度見たいと思える場所を紹介する。
"未完成"にグッとくる「サクラダファミリア」(スペイン)
建築家ガウディの没後90年経った今もなお建設中のサクラダファミリア。彼の意思が遺ったわずかな設計図を基に建設が進められている。"未完成"の状態がむしろ美しく、2026年に完成してしまうのが少しさみしい。
スペインには他にも見ごたえのある場所がまだまだあるので併せて訪れると良いだろう。未完のサクラダファミリアが見たいなら2026年までだ。
シャンパンタワーにうっとり「エッフェル塔」(フランス)
フランスのシンボルとして長く観光地として知られている。計算され尽くした構造や夜にライトアップされる姿はまさにシャンパンタワー。
連夜、エッフェル塔の下の芝生広場では多くの人が語り合ったり、お酒を飲んだりして楽しむ様子が見れる。ぼくも現地に住む日本人たちと杯を交わしたが、最高のロケーションで飲むお酒は言うまでもなく最高だった。
15カ所の海外旅行先を紹介したが、いかがだっただろうか。
ぼくといえば、「息抜きに」と思ってこの記事を書き始めたが、書いているうちに旅行欲が高まってしまった結果となった。旅行やバックパッカー旅を考えているならば他にもいろいろ書いているので参考にしてほしい。
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