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初心者でも簡単にオシャレなプレゼン資料を作るためのルールとコツをまとめてみた

 

初心者でも簡単にオシャレなプレゼンテーション資料を作るためのルールとコツ

 

もしあなたが正確なデータを算出したり、革新的なアイデアを思いついたとしても、プレゼンテーション資料がその内容をを効果的に伝えられないのであれば、聴衆は興味を示してくれない。必ずしも理解に全集中力を費やしているわけではないからだ。あなたも他人のプレゼンを聴いているときに、冗長な内容に飽き飽きしたことがあるだろう。

 

一方、論理的かつ、デザインがよく練られたプレゼンテーションはその内容の説得力を増幅させ、聴衆の心を惹きつけやすい。本来厳しいはずの提案が、優れたプレゼン資料のおかげですんなり採用されるかもしれない。

 

今回は、初心者でも簡単に聴衆を納得させられる魅力的なプレゼンテーション資料を作成するためのルールとコツを紹介する。尚、主にスライドを使ったプレゼンテーションを想定した記事であるが、デザイン全般について記述しているので、企画書やポスター作成などにも応用できる内容となっている。

 

 

優れたプレゼンテーション資料とはーー

今回は、「優れたプレゼン資料」を以下のように定義する。

  1. 導入から結論までの流れがシンプルで論理的
  2. 表示する文字数は極力削る
  3. 適切な図表・写真・イラストを使う
  4. 全体を通して、簡潔でデザインに優れたもの

上記すべてを0から考え出さなければならないわけではない。今はググれば、世界中の良いデザインアイデアを簡単に取り入れることができる。丸パクリは厳禁だが、時短で良質なインスピレーションを得るには良い選択だ。参考になるデザインサイトやツールは後半に紹介している。

 

 

プレゼンテーション資料作成のルール・コツ

上記の定義に従って、良いプレゼン資料を作る際のルールとコツを紹介していく。

 

まずはおおまかな構成を練る

資料を作成するにあたって、思いついたことをそのままPC上に記述していくことはナンセンスだ。まずは紙面上なりメモパッド上でざっくりとした構成を固めておくべきである。少なくとも、(1)最も伝えたい結論(2)結論の妥当性を裏付ける根拠を書き出しておこう。これらを元に導入から結論までの流れを決定していけばよい。以下に、よくある3つの流れのパターンを紹介しておく。

 

1. いくつかのポイントを提示する

powerpoint-presentation-tips01

 

最も主張したい内容(結論)を支えるポイントを並列にいくつか提示し、それぞれ説明することで主張を強調する方法。ポイントごとに切り替えられるので、聴いている人もすっきり理解しやすい。

 

2. 課題の解決方法を示す

powerpoint-presentation-tips02

 

問題点を提起し、その解決法とその解決法を採用するメリットを説明することで、次のステップへの行動喚起を聴衆に促す方法。自分にとって質の良い(興味を持ってくれる)聴衆を獲得することに有効なため、選挙スピーチに多い手法だ。

 

3. 自らのストーリーに沿う

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自身の体験とそこで学んだ教訓を、物語形式で伝える方法。背景から問題解決に至るまで時系列に沿って説明していくため、論理的でなくとも聴衆の共感を得やすい。TED Talksはこのパターンが多いように感じる。

 

 

上述したが、この時点ではスライドに書き込まず、紙に書き出すくらいにしておいた方が結果的に時間の節約になる。背景から結論までのおおまかな流れが決まったら、実際にパワーポイントやKeynoteなどでプレゼン資料を作成しよう。

 

資料作成に取り掛かる

以下では、プレゼン資料を作成するにあたって知っておくべきルールやコツをいくつか紹介する。

 

スライドのサイズは16 : 9で

スライドのサイズは16:9で

会社で特に定められていないのであれば、スライドのサイズを16 : 9に設定しよう。デフォルトの4 : 3だと、モニターを使ったときに左右に余白ができてしまう。スライドを作り始めてからスライドサイズを変更すると、テキストや画像の配置がズレてしまうので必ず初めに設定しておこう。

 

原則として1枚のスライドに内容は1つまで

1枚のスライドに内容は1つまで

1枚にたくさんの内容が書かれたスライド資料では、本当に伝えたいものが伝わらない可能性が高い。プレゼンが上手い人のスライドは、聴衆の視線の動線をうまく導くものだ。小手先で言えば、あえて余白を作るのも効果的である。

 

内容の濃さを保ちつつ、文字数を削る

プレゼン資料は基本的に、スピーカーの発言を補填するためのものだ。資料に書かれた内容を読み上げるだけのプレゼンは退屈で説得力に欠ける。

 

文字数を削るためには、箇条書きや矢印、アイコンなどが視覚効果を発揮する。

(例)

「優れたプレゼンテーション資料を作るためには、簡潔な文書を作成するテクニックと基本的なデザイン知識と効果的な図表が必要である。」という文書は、こう表現すると文字数を削減することができる。

内容の濃さを保ちつつ文字数を削る1

 

もっと言えば、写真やアイコンを使用すればそれっぽいスライドが簡単に作成できる。

内容の濃さを保ちつつ文字数を削る2

 

上記の画像は極端な例だが、テンプレを使って実際に作成したものだ。文章さえ決まっていれば、画像を埋め込むだけなので一瞬でおしゃれなスライドが出来上がる。スライドはできるだけ簡潔、かつ視覚に訴えるように分かりやすくまとめ、スピーチ本文で内容を詳しく説明すればよい(必要な数値などはスライドに記載した方が良い)。

 

デザインに優れたプレゼン資料の6つの構成要素

次にデザイン設定に移る。プレゼン資料の作成において、デザインを構成する要素は以下の6つだ。

  1. 配置
  2. 配色
  3. フォント
  4. 図表
  5. 写真・イラスト・アイコン
  6. アニメーション

それでは、各々の要素に関するルール・コツを説明する。

 

伝えたいものを強調した配置

プレゼンではスピーカーが、聴衆の視線の先をスライドで最も主張したい箇所に導かなければならない。

「配置」に関して、簡単にオシャレに見せる方法は、

  • 「見えない線」を意識する
  • 文字のフォントやサイズでメリハリをつける

くらいだろうか。これを意識しているだけで、それっぽいものが簡単に作成できるようになる。

見えない線を意識する

 

 

バランスの良い配色を意識する

基本的には、白、灰、黒に加えてテーマカラー(+アクセントカラー)を用意すれば見やすくまとまる。初級者は強調したいときに文字色を変えがちだが、枠線や余白で強調した方がバランスのとれたデザインになることが多い。

バランスの良い配色を意識する

 

とは言っても色彩はかなり奥が深く、テーマカラーとアクセントカラーを選ぶだけでもかなり苦労するだろう。初めのうちは、気に入ったサイトの配色をパクるか、カラー見本から選ぶと良い。おすすめの参照先については後に紹介している。

 

こだわり抜いたフォントで説得力UP

フォントによって受ける印象は大きく変わる。和文なら明朝体フォントかゴシック体フォント、欧文ならserifかsans-serifのどのフォントを使うかを予め決めておこう。フォントを選ぶ際のポイントは以下。

  • フォントは多くても欧文和文2種類ずつまで。
  • 明朝体とゴシック体を同時に使わない。
  • MacとWindowsの両方に対応しているものを選ぶ。
  • 他のPCでプレゼンをする場合はそのPCに使用フォントを予めインストールしておく。
  • 必要に応じて文字間のスペースを調整する。

 

特にデザイン性の高い資料を作る必要がない場合は、和文に「ヒラギノ角ゴ」、欧文に「Arial」か「Verdana」あたりはOSを選ばないので使いやすい。

こだわり抜いたフォントで説得力UP

 

視覚効果で直感に訴える

プレゼン資料を印象的に魅せるためには、図表や写真が欠かせない。特に図表は、聴衆に視覚的にイメージを伝えられる点で有効だ。図表を使う際のポイントは、(1)はっきりとした数値を見せたいのか(2)割合を見せたいのか(3)正確な数値ではなく"ざっくりとしたイメージ"を見せたいのか、をはっきりさせること。それぞれ使うべき図表はまるで違う。

視覚効果で直感に訴える1

視覚効果で直感に訴える2

 

また、美しい写真も直感に訴える要因の1つとなる。写真素材は自分で綺麗なものを撮影できるならいいが、ネット上にたくさんフリー素材があるのでそれを使っても良いだろう。

視覚効果で直感に訴える3

 

続いてはアニメーション効果だ。過度なアニメーションはプレゼンを安っぽくさせるが、要所で使う分には効果的な場合もある。アニメーションを使う際のポイントは以下。

  • 「必ずしも必要ではない」という意識を持っておく。
  • 過度に使いすぎない。
  • 画面切り替え効果を使うなら内容のグループごとに使い分ける。
  • しっかり時間設定をして、ストレスフリーな資料に。

何度も言うが、アニメーションは必ずしも必要なものではない。アニメーションに時間を使うくらいなら、スライドの細かな確認やスピーチ内容のチェックに時間を当てよう。

 

以上が、デザイン性の高いプレゼン資料を作成する際のTipsだ。

ここから先は、初級者でも簡単に良いデザインを取り入れることができるツールをいくつか紹介する。

 

無料で使えるデザインツール

配色系

 

フォント系

 

写真・イラスト・アイコン

 

画像編集

 

まとめ

以上が、 「聴衆を惹きつけるプレゼン資料を作るためのルールとコツ」である。まとめると、

  • スライドサイズは16:9
  • 1スライドに内容は1つ
  • 内容を保ちつつも文字数を削る
  • 視線の動線を意識した配置
  • 効果的な配色を決定する
  • こだわりのフォントを設定
  • 図表を使って分かりやすく
  • おしゃれな写真でデザイン性を高める
  • アニメーションは必要な時だけ

これらはあくまで初級〜中級者向けの内容であるが、これらを意識すれば誰でも簡単に聴衆を惹きつけるプレゼンテーション資料を作成できるようになる。デザインに凝りすぎて内容が伴わないプレゼンテーションでは本末転倒だが、良いデザインはプレゼンテーションをより良いものにすることは確実だ。

 

具体的なスライド作成テクニックは、書籍やネットにいくらでも落ちている。経験が最も必要であることは当然だが、何から手をつければいいか分からないなら参考にしてみるのもいいだろう。